【レポート】ものづくり分野の女性起業家を応援!トークイベント開催


株式会社Will Labは令和元年5月1日に事務所を東京都港区白金台から、「ものづくりの街」台東区蔵前に移転いたします。

新事務所は、共創アトリエ「そらとひと」として、ものづくり・ひとづくり分野の女性起業家を応援するスペースとして運営してまいります。

移転・オープンを前に、4月6日、7日、ものづくり分野のブランド2社とともに「SALASUSUとitobanashi展」を開催し、新作展示およびトーク会を行いました

「そらとひと蔵前」は、昭和9年に建てられた台東区最古のビンテージビルの一室をリノベーションし、Will Labが今年5月25日に正式オープンする事務所兼アトリエです。ひと、もの、ことをつなぎ、これからの時代の、持続可能な生き方、働き方をパートナーのみなさまとともに考え、生み出していきます。

トークイベントでは、SALASUSU共同代表の横山優里さん、itobanashiCEO・デザイナーの伊達文香さんを招き、「ものづくりトーク」を展開。「つくる人」と「使う人」の距離をもっと近くに、という共通のコンセプトを持ったブランドを立ち上げた二人に、Will Lab代表の小安美和がモデレータとしてさまざまな質問をぶつけました。

SALASUSUは、カンボジア発のファッションブランド。認定NPO法人かものはしプロジェクトから誕生し、独立したブランドです。横山さんは、大学卒業後メーカーに3年間勤め、その時感じた、作る側が疲弊しているという違和感から、当時、農村の女性たちを雇用し生活雑貨を生産・販売をする事業を実施していたかものはしプロジェクトのカンボジア事業部へ参画し、現地カンボジアへ。そこでSALASUSUの立ち上げに関わり、今は、共同代表として作り手と使い手を繋ぐ、ブランドを目指しています。

itobanashiは、インド刺繍の衣服・スカーフなど、刺繍をメインにしたファッションブランド。もとも心理学を学んでいた伊達さんが、大学時代にインドを訪れたことから始まりました。刺繍好き、服飾好き、1日1ドル以下で働く人もいるというインドでの経験に突き動かされ、大学院在学中にitobanashiを立ち上げました。「刺繍を通して、つくる人とつかう人の暮らしを豊かに」という理念のもと"つくる人"をより身近に感じる服づくりを目指しています。

「何に突き動かされているのか?」

SALASUSU横山さん

最近やっと言語化できるようになったが、メーカーに勤めていた時に感じた先進国の日本でのものづくりが疲弊していて幸せそうでなく、貧困のイメージが強いカンボジアの人のほうが幸せそうだった、ということが大きい。何かが好きで、やりたい、ということがあまり無く、「わたしは何がしたいのか」ともんもんと悩む時期は長かった。メーカーを辞め、そのころ興味のあった東南アジア、ソーシャルビジネスなどの情報を収集し、かものはしプロジェクトと出会った。活動を続けていくなかで、これまでの興味関心や経験を少しずつ紐解き、ゆっくりと自分のやりたいことと向き合い言語化していった。

itobanashi伊達さん

大学生の時にインドを訪れ、いろんな人間がごった返しているという日本とは全く違う世界にカルチャーショックを受けた。ちょうどそのころ東日本大震災が起こり、3.11をインドから見た。戻ってきてからも東北に通うなど、ボランティア活動にはまったことが始まり。もともと服が好きだったので、ファッションに行きついた。また、衝撃を受けたインドで何かをしたいという強い気持ちがあった。

「もっとも嬉しかったことは?」

SALASUSU横山さん

「最も」というのが難しく、昨日、今日の話しになってしまうが、実際にSALASUSUの商品をこのトークイベントに持ってきてくださっている方がいることが嬉しい。実際に使ってくれているということを実感できる。ソーシャル系のものでは、作って終わりとなってしまうことがあるが、実際に買っていただき、使ってもらい気に入っていただけるのが何より励みになる。

itobanashi伊達さん

itobanshiの服を気に入ってくれるシーンに立ち会った瞬間。試着室から出てきて「自分のことを責めずに洋服が着れた」と言った方がいた。(服のサイズが合わないときに)試着室で自分の体に罪悪感を抱くことがあると思う。そういうことがなるべくない、ゆったりでもキレイにみえるように、デザインの工夫をしている。それを認めてもらえると嬉しい。

「もっとも苦しかったことは?」

SALASUSU横山さん

かものはしプロジェクトから独立し、自分たちの足で立たなければいけなくった時。「親」から自立することが決まり、一職員からリーダーの立場となり、何がしたいのかというのを何度も問われた。自分のやりたいことを言語化することと先頭に立ってチーム作りをして行く中で、困難があった。

itobanashi伊達さん

いいものを届けたいという気持ちがある中、納期もある。ジャパニーズクオリティを求めながら、現地の職人さんを納期で苦しめなければいけない瞬間がつらい。また、マネジメントスキル不足を実感するとき。リーダーとして、自分よりできる人がいる時に、自分がリーダーでいいのかと悩むことがある。

「困難をどう乗り越えたか」

SALASUSU横山さん

仲間がいた事がとにかく大きい。ビジネスという観点のほかに、働いているカンボジアの女性たちを教育して自立させていくというミッションもあり、達成したいという気持ちがある。ソーシャルとビジネスは相容れない部分もあるので、なかなか事業が形にならず苦しいときもあるが、そのたび、Will Labも含めアドバイスをくれたり、助けてくれる大人たちと出会えることができた。

itobanashi伊達さん

もともと、「なんとかなる」という性格が根源にある。とにかく刺繍が好きでよい商品を届けたいという気持ちも大きい。また、是が非でも必ず味方でいてくれる人が、二人いるということ。一人は母親、もう一人はパートナー。ただの人間という存在そのものを認めてくれる、そういう人の存在が支えになっている。

「それぞれのブランド、これからのWillは?」

SALASUSU横山さん

今年は、自分たちの場所を持ちたい。いままでの百貨店での期間限定ショップだけではなく、自分たちのスペースを作り、他の場所では難しいことにもチャレンジしSALASUSUらしさを作る場所にしたい。

itobanashi伊達さん

ひとつは、今期の売上目標を達成させたい。いろんな場所に拠点を持つ、日本で通じるブランドに成長させたい。また、今年は奈良に町屋を改装した場所をオープンする予定。奈良の歴史的な装飾とインドの刺繍はシルクロードでつながっている。そんな歴史をひも解き、itobanashiオリジナルの高いクオリティのものづくりをしていきたい。

1時間というコンパクトな会でしたが、ゲストとモデレータ、また来てくださった参加者の温かい雰囲気に包まれました。

次回は、5月25日(土)、アフリカの「いいもの」を日本に伝えたいと起業した株式会社SKYAH 原ゆかりさんをゲストに「ものづくりトークvol.2」を開催します。お楽しみに!

問合せ:info@willlab.tokyo

#女性起業家 #カンボジア #インド #ものづくり

84回の閲覧
  • White Facebook Icon
  • White Instagram Icon
  • Twitter - Will Gallery

©2020 by Will Lab Inc. 

​info@willlab.tokyo